こちらは、オンライン授業のためのFDセミナー第2回にいただいた質問に対して、補足説明としてまとめたものです。
報告いただいた 高等教育開発センター教学IR推進室 川面きよ先生 からの回答です。
セミナー内で回答されたものも含みます。
オンライン授業に関する調査における設問設定にあたっては、高等教育開発センターのチームにおいて検討を重ねました。
問8に関しては、そのオンライン授業がオンラインのまま継続するかどうか今後の授業形態が不透明である中で、もしこのままオンライン授業となった場合に、ポジティブな意見を持っているのか、受けたいと思ってるかどうかを聞くために設定したものです。ご指摘のように、ダブルバレルの可能性は完全にないとは言い切れません。我々もその点について心配はしましたが、いろいろと説明をつけることで設問が長くなり、かえってわかりづらくなるのではないかと判断し、結果的にはシンプルに見せてシンプルに受け取ってもらうということを想定し、この設問としました。
今後またこういった形で調査することがありましたら、このあたりの表現に関しては再度検討を重ねたいと思います。
全体的な結果を見るとご指摘のとおりだと思います。コロナ禍において行っているオンライン授業に対して、このような評価がされたとみるべきであって、単純にオンライン授業と対面授業を、コロナがない状況でも同じ結果になるとみてしまうのは、危険ではないかと考えています。最近は、対面授業を行うよう様々な方面から圧力がかかっている、特に学生の声が大きいというような報道をよく見かけますが、実際、帝京大学の学生のこの調査結果を見る限り、対面授業を強く求めているというよりは、今の状況を冷静に受けとめ、自分たちの中でオンライン授業と対面授業のどちらを取るかを判断していると感じました。調査結果につきましては、別途公表する方向です。詳しくはそちらをご確認下さい。
報告いただいた 文学部史学科 楯身智志先生 からの回答です。
セミナー内で回答いただいたものも含みます。
授業準備や課題チェックの時間に関してはほぼ自転車操業のような状態でした。授業1コマ分を、多い時は1日~1日半ぐらいかけて、睡眠時間を削って作ってました。
リアルタイムで授業を行うことは一度もありませんでした。他の授業に関しても、リアルタイム授業はできませんでした。
わかりやすくするために授業内容をデフォルメした部分があり、そのあたりで分かりやすいと評価をしてもらえたのであれば、そこは工夫が実ったのではないかと感じています。
もともと対面授業を想定した授業計画の段階から「パワーポイント→画像を貼る」「ワード→文字(または文章)を載せる」という使い分けを考えており、オンライン授業となってもそのまま使用しました。どちらかだけにしない理由は、たとえばパワーポイントに文字を書き込んでも、画像が多いとどうしても「見るもの」という位置づけになり、「読むもの」として学生が扱わなくなってしまうと懸念したからです。「見る」「読む」を使い分けたほうがいいと思い、パワーポイントとワードの両方を利用しました。